情報工学特別講義 I 2002年度版


大学院 理工学研究科 博士前期課程 情報システム工学専攻

担当:池口徹 (大学院 理工学研究科 助教授)
日程:平成14年6月20日(木) 16:00 - 17:30

本年度の情報工学特別講義Iにおける池口徹担当分は, 堀尾喜彦教授 (東京電機大学工学部電子工学科) を講師としてお招きし, 最新の研究成果についてに講義をお願いします.

講師:堀尾喜彦 東京電機大学 教授

題目

電子回路と情報システム:新しいアナログ情報処理

概要:

まず,電子回路が現代社会には欠かすことの出来ないものになっている ことを紹介する. さらに,電子回路技術は総合技術であり, 非常に広範な知見が必要なことを説明する. 次に,電子回路にはアナログとデジタルの違いは全く無く, 全てはアナログ回路であることを説明する. ここで物理計算と数値計算の違いについて言及し, 特にカオス力学系ではその違いが顕著に現れることを示す. カオスを用いた情報処理装置として, カオスニューラルネットワークを取り上げ, そのアナログ回路実装について述べる. 最後に,時間の連続性と情報処理について脳で の情報処理を例に挙げて説明する.

講師略歴:

昭和62年3月, 慶應義塾大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了, 工学博士. 昭和62年3月より東京電機大学工学部勤務, 現在,同大学教授. 平成4年から6年まで, 米国コロンビア大学Center for Telecommunications Systems客員教授. 平成11年から14年まで, 米国Epoch Technologies社 副社長. 平成10年から現在まで,米国Catalyst財団,副理事. スイッチトキャパシタ回路網, カオス集積回路, 非線形集積回路, ニューラルネットワーク集積回路などの研究に従事.



Email: tohru[at]ics.saitama-u.ac.jp.
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