情報工学総合演習 課題 B
カオスとフラクタル

$Lastupdate: Tue Dec 6 22:42:14 2005 $

工学部 情報システム工学科

担当 :
勝部昭明 (工学部 情報システム工学科 教授)
重原孝臣 (工学部 情報システム工学科 教授)
池口徹 (大学院 理工学研究科 情報数理科学専攻 助教授)
長谷川有貴 (工学部 情報システム工学科 助手)

TA :
田中 啓文 (大学院 理工学研究科 情報数理科学専攻 D1)
金子 直樹 (大学院 理工学研究科 情報システム工学専攻 M1)
中島 佳奈子 (大学院 理工学研究科 情報システム工学専攻 M1)

時間 : 後期,金曜日,1〜10限@情報システム工学科端末演習室

概要:

我々の回りには, 不規則な変化を示す複雑な現象が数多く存在します. 例えば,日々の気温や降水量の変化, インターネット上を伝送されるパケットの数とその到着時刻, パチンコの玉の動き, 日経平均株価や円対ドルの為替レート, 地震の強度とその発生間隔, SARS 等の感染症患者数等です. そして, 脳波,心拍間隔,女性の生理周期等, 我々の体の内部にも, 不規則な変化を示すものが沢山あります.

これらの現象は, 一体どのようなシステムから生み出されているのでしょうか. なぜ複雑な振る舞いを示すのでしょうか. 最近になって,世の中に存在する複雑な振動現象が, 非線形システムから生じる カオス (chaos) であるということが徐々に明らかにされてきています. 不規則な振動現象の本質を知ることは, その現象の予測・制御等の工学的応用という観点からも重要となります. つまり, 非線形システムの特性を知り,カオスを体験することは, 情報システム工学における諸課題を解決していく上でも非常に重要となるのです.

そこで本課題では, 非線形システムにおいて観測されるカオスについて, またカオスと密接に関連するフラクタルについて, C言語,MATLAB によるプログラミングを用いた数値シミュレーションにより学びます. 解析的に解くことが出来ない非線形システムを対象とする場合, コンピュータを用いた 数値シミュレーションが有効となります. 尚,本実験課題のサポートページ (http://www.nls.ics.saitama-u.ac.jp/~tohru/Lectures/ からアクセス) も用意しています. 適宜参考にして下さい.


実験テキスト,資料等
  1. テキストなど
  2. B課題を受講する際の注意
    演習ガイダンス時 (2004年10月1日) に配布されています. PDFは こちら

  3. MATLAB ファイル

  4. DNA塩基配列のデータについて

  5. CGRに用いられた時系列データのリスト
    1. グループ G1
    2. グループ G2
    3. グループ G3
    4. グループ G4

担当教員,TAへの連絡は こちらから
Email: tohru[at]ics.saitama-u.ac.jp.
Copyright (C) 2004 Tohru Ikeguchi, Saitama University.