2008年11月05日 第6回
今まで見てきた波形が、K+イオンとNa+の電位変化の合成であるという
ことがよくわかった。ところで、Na+イオンの電位変化でinactivatesしていくとき
チャネルが閉じるとおっしゃっていましたが、これは平衡状態になって、電位が
発生しなくなっていると考えていいのでしょうか?
分かったのはとても素晴らしいと思います.
電位が発生しなくなっているのとは違いますが,次回再度説明します.
活動電位の伝導によって神経で信号が伝達されるなら、人間の体内
の活動電位をコントロールできたら自由に痛みや熱や感触を感じ
ることが出来るのでしょうか?
出来るかもしれません.実際,そのような研究はありますね.
p.11で「どのイオンが活動電位発生に重要な役割を果たすのか」とあり、p.12でナトリウム仮説
となっていますが、どうやっていきなりナトリウムに目をつけたのでしょうか?色々なイオンで実験
して、ナトリウムの透過性が増大したのを確認してから、ブドウ糖に置き換える実験を始めた
のでしょうか?
細胞内外において,どのようなイオンの濃度が高いかが分かっているので,
そこでナトリウムに目をつけるのは有りですよね.
ただ,この辺りの詳細は良く知らないので,
チャンスがあれば調べておきます.
オープンラボと中間発表に行ってきました。「研究」に触れる機会が少ないので、学部2、3
年生を対象に普段からもう少し公開してもらえると良いのに…と思うくらい有意義でした。
来年の自分、その先の自分を考える良い機会となりました。ひとつ気になってのですが、中間
発表ではニューロサイエンスらしきタイトルを見かけなかったような気がします。学部生だと
難しいのでしょうか?
うちの研究室のオープンラボにも来てくれたようですね.
公開についてのご意見はごもっともなのですが,
これは時間がかかることなので,現状として,このような機会を使うしかないのでは,
と思います.
中間発表でニューロサイエンスが無かったということですが,
それはたままた今年度の卒論生の三人が,他の内容をテーマとして選んだということです.
昨年,一昨年と卒論でニューロサイエンス系の内容を選んだ人はいます.
一昨年,卒論をやった加藤君は,修士を早期修了して今年度博士後期課程の1年生ですが,
卒論のときからニューロサイエンスをやっています.
学部生だと難しいということはありませんし,今は,加藤君もいるので,
いろいろとアドバイスしてくれる人がいるのでよいと思います.
今回のホジキンとハクスレイの実験ではコマンド電位を実際の脳内の電気的パルス
としてみたてて行ったということでよいのですか?
もしそうだとしたら実際にはNa+のコンダクタンスしかほとんど意味がないのではないで
しょうか?それともK+コンダクタンスにも役割があるのでしょうか?
その通りですが,ナトリウムコンダクタンスだけだと,再分極出来ないので,
次になにも起きない,ということだと思います.
今やっていることは理解できるのですが、話の全体像がよく分からなくなってきたので、
再確認しておきたいと思いました。
そうしてください.復習は重要です.
始めは、生物の神経細胞の話だったのに、徐々に物理的な話がでて
きて、対応付けにとまどっています。今の話は、神経伝達の細部の
話と考えて大丈夫なのでしょうか?
細部の話です.まずは復習をやって下さい.
いくらなんでもこの時間だけ話をきいて全てを理解しようとしても難しいですね.
池口先生の授業は、いつも分かりやすいと思って
聴講しているのですが、どのように考えをまとめてる
のですか?自分はよく色々な方向に話が
飛んでしまうので、ぜひ参考にしたいです。
どうもありがとうございます.
でも,いろいろな方向に考えが飛ぶのは,
いろいろと発想できるということで素晴らしいと思いますが.
あまり,「考えをまとめて」いるという意識は無いですが,
少なくとも理解していることしか話は出来ないので,
そのためだと思います.
少しボーッとしてしまっていたので、
不応性の説明を聞きのがしたのですがどのようなものなのでしょうか?
電気回路はあまりやっていないので、電位固定法のところはよくわからなかったです。
前の方に座っているのに,ボォーっとしていたのでしょうか…
不応性とは神経細胞が一度発火するとしばらくの間,はっかできなくなる現象です.
今日の講義資料の中にあった活動電位の特徴として不応性が
カオスを生み出し、非線形はやめられないとあった箇所が個人的にツボでした。
つぼにはまってくれて良かったと思います.
gNaとgKの共通点があるのはうなずける。
しかし、相違点があるのは、どうしてなのだろうと思った。
やはり、この相違がなければ、神経伝達が行なわれない
のかと自分は思うが、もしそうなのであれば、
生命の神秘的な物を感じずにはいられない。
思っている通りです.
今日の講義はちょっと難かしかったです。
電気回路と数式がでてきたあたりからわからなくなりました。
次回の講義でも回路モデルがでてきそうなので、
電気・電子回路の復習をしておきます。
はい,その通りに復習して下さい.
復習は重要です.
ナトリウム仮説のように他の物に置き換えた結果から物をとを推促するやり方は
賢いと思う反面、予測がたてにくい方法でもあると思う。ゆえに、大量の実験
回数を繰り返さなければならず、確証をえるまで労力を使うことになる。
一つの事実をしるためには、かなりの苦労が必要なのだと思い知らされた。
またNaコンダクタンスとKaコンダクタンスが電位依存や時間依存のふるまい
をするのはわかったが、他の依存性をホジキンは考えなかったのだろうか?
その通りかもしれませんが,ある種の制約下には有るので,
大量の実験ではあったと思いますが,出来なくはないのでは?
どんなこともまずあやしいと思ったことに対して仮説を立てて、
実験していくのが大切だと思った。
ふと思ったのが、よく等価回路を作成しているが、これは分かり易く
記述するためだろうか。それとも回路を用いて擬似神経のような
物を作るためだろうか。
その通りですね.
等価回路を使うのは,理解するためです.
何かアタリをつけてそこだけ差し替える、という基本的なやり方が
神経科学でもりっぱに通用することに少し驚きました。そういう風に作られた
今回のグラフはとても分かり易かったと思います。
実験の方法として重要だと思います.
このコメント用紙に書く話題を探すために今日のプリントを見直し
た結果、いまいち理解していない事を発見してしまいました。
用語が多いので、いまだにどれが何というのか頭で分かっていないようです。
そんな中で質問ですが、「Na+イオンの対する透過性が増大する。」とは
簡単に説明するとどういう事でしょうか?
なにやらNa+イオンがあると活動電位の立ち上がりが早くて良いことは分かるのですが。
直接質問して下さい.
微分方程式についてゼンゼン勉強したことないです。
基本からやさしく教えてくださったらいいなと思いますので、よろしくおねがいいたします。
了解しました.
徴分方程式を教えてもらえるのはかなり助かります。
今日のよく分からなかったところは、中間的な電位変化の示す意味です。
アナログ的の意味がわかりません。
0と1のデジタル以外の実数値をとるとしたら,
それはアナログですよね?
微分方程式のやり方など少しあいまいなところが
あるのでぜひ次回の講義でやてほしいです。
ちゃんと予習もしてほしいと思います.
微分方程式は何回か習ったけど全然会得してないので、この講義で会得する
ために復習をちゃんとしてきます。
どこで習いましたか?