2008年10月22日 第4回
電位がThresholdを何らかの形で超えたら次のニューロンに情報が伝わる?のだとすれば
restingの重要性がいまいちよく分かりません。
平常時はrestingで力温存という事でしょうか。
力温存ということではないとおもいますが,もちろん,膜電位の動的な変化があり,
それにより情報が伝達されます.
p.23以降の細胞膜の電位差がp.18の図のどの辺りの話かがよくわかり
ませんでした。シナプス間隙の話だと思っていたのですが…。電位差が生じ
る仕組みはわかりました。
次回再度お話ししますが,今日の内容の静止膜電位の話は,
細胞体でのお話です.その話に入る前に,シナプスの話をしたので,
混乱させてしまったとおもいます.
「静止」膜電位があるなら
「動」的な膜電位があるか気になった。
チャネルを通るときにH2Oが一度離れるなら
いろいろなチャネールをNa+やK+が通れそうな気がした。
ありますよ.活動電位です.これは前回簡単に紹介しました.
次回以降詳しくお話しします.
あと,講義ではチャネルについてお話で来ませんでしたが,
チャンスがあれば詳しくお話したいとおもいます.
基本的に,ある特定のイオンを通すのがチャネルです.
最初の方で寝ぼけていたのでよく分からないまま聞いてしまった。
来週は復習してから講義に出たい。
キャパシタの意味が分からなかった。
そこまで責任は取れないですね〜.復習の重要さが分かっているのは,
さすがですが…
キャパシタとは,コンデンサのことです.
化学物質を用いることによって、遅延をすることができることに、感動したが、
この遅延をどのような機能、器官に用いているのか、もう少し詳しく知りたい。
積極的に遅延するようにしているかどうかは分かりませんが,
少なくとも化学的なシナプスでは遅延が起きるということになります.
ただ,このコメントはとても良いものだとおもいます.
というのも,遅延を用いるということは,モデル構築の立場からすると,
システムの時限をあげていることになりますので,
そのあたりが関係するかもしれません.
ケミカルなシナプスの働きが静止膜電位ひいてはイオンのからくりによって
電気的な働きに変化する過程を知り、このような複雑な構造をしている人体の神秘さ
に改めて気づかされた。
細胞内外でイオンが大きな役割をになっていることがわかったが、特定の電荷
ではなくK+なら代わりにH+なような代替的なイオンを使っても大丈夫なのだろうか。
確かに神秘的ですよね.
さて,代用できるのかということですが,これはあり得ないとおもいます.
チャネルは特定のイオンを選択的に通すからです.
構造を見ていると、うまくなっているなぁと感心してしまう。
高校でやった、物理や科学の詳しい内容はほとんど忘れてしまったが、
話の理解には役立っていて、内容を忘れてしまっても、勉強をした、ということは無駄じゃなかったのだなぁと思わされた。
関心しますよね.確かに.話の内容を理解してくれたのであれば,
良かったとおもいますが,大事なことに気づいてくれていて
そちらも良いと思います.
イオンチャネル静止膜電位など、最初はよくわからなかったが、
図入りの説明で、良くわかりました。
よくわかってくれたのであれば,良かったです.
やはりカラーは違いますね.
神経細胞間の情報伝達の仕組みがデジタル(閾値)で驚いた。
ディジタルということではあるのですが,
実は,完全なディジタルではないので,
そこが面白い所です.
P28の図で、K+チャネル有の時、K+が右側に
流れ続けるらしいが、電位差があるのに、
なぜ拡散がおこるのか疑問に思った。が、
最後のスライドで解決しました。
確かに、イオンポンプがないと、膜電位が発生しないとナットクできた。
molとかKとかいう単位をひさびさにきいた。
化学とかでは苦しめられた記憶があるので、復習しようと思った。
解決したということで良かったと思います.
イオンポンプとイオンチャネルがイオンを移動させるのはわかったのですが、
2つにどのような違いがあるのかがよくわからなかったです。
イオンチャネルは通るだけです.
イオンポンブは,エネルギーを使って,くみ出すことになります.
そこに濃度勾配を生じさせるためのエネルギーです.
イオンポンプとイオンチャネルの違いがよくわからなかったです。
後ろにいないで,前の方に来てください.
温度37というのは、おおよそ人間の体温ということかな...というのは
私も聞きながら思っていました。
イオンの話など高校化学でやるような内容で
人体の構造を解析できるんですね。
人間の体は簡単なようでいて複雑です。
その通りだと思います.
複雑ですが,それだけ面白い.
もうどのイオンがいくつの電荷をもつか
忘れてました…
静止膜電位は、平衡状態になったとき
の電位差ということで良いのでしょうか?
イオンの電荷は思い出せば良いですね.
また,静止膜電位はその通りで良いです.
静止膜電位を発生させて電気信号を送っているということであってるでしょうか?
次回話をしますが,静止膜電位が生じている状態から,
活動電位が生じる状態に変化して,それにより信号が送られます.
細胞内外のイオン濃度、イオンの種類は動物によって違いはありますか?
違いがあるとしたら、どんなところにその違いは影響をおよぼしますか?
同じような気がしますが,
調べておきます.
静止膜電位の発生の図の説明(p.28と29)でのチャネル有以降に
濃度を表しているらしいK+とかの大きさが変わっていないのが気になったのですが
そういうものなのでしょうか?
今日の最後にお話したように,イオンポンプにより,
このような濃度勾配が生じます.
K+チャネル、Na+チャネルと種類がいくつかありましたがその数の割り合い
はどのくらいですか?また割り合いが個人によって変わるのならば、割り合いの
違いによってうまれる違いはどのようなことですか?
ネルンストの式のF:ファラデー定数とはなんですか?
個人によって変わることはないと思います.
今日の話は「化学的シナプス」についてだったと思うのですが、「電気的シナプス」については
やらないのでしょうか。
ギャップジャンクションがよくわかりませんでした...
次回以降に再度説明します.
シナプスは化学的と電気的の二種類あるとのことですが、何故二種類も
あるのですか?伝える情報の種類が違うのでしょうか?
また、静止膜電位はイオン濃度によって異なるのに、スパイクの形、大きさは
常に同じになるのは何故ですか!
伝える情報というのは,電気的な信号ではあるので,その意味では同じです.
膜電位のカラクリは,次回紹介します.
化学的シナプスは今回の授業でやりましたが、電気的シナプスは
次回あたりやるのですか?今回の講義で細胞膜の電気的性質など
やりましたが、電気的シナプスとは関係ないのですか?
関係というのは,どういう意味ででしょうか.
イオンが細胞膜のチャネルを通って、電気的な伝達をするのは
分かった。しかし、チャネルは、一方向性ということは、一旦細胞膜を通過すると
もう戻れないはずである。構義でもはなされたように膜の外にはK+やCa+内には
Na+が多いという、実際の現象もある中で、通過したイオンはどこ
行くのですか?あるいはどこで作られるのですか。
質問はとてもよいですが,字が間違っています.
さて,チャネルは一方向性ということでは無くて,特定のイオンのみを通す,
ということになります.
どうやって供給するか,ということですが,
それは二回目などに紹介したグリア細胞が役立っています.
イオンチャネルは大きさで、イオンを分別しているようですが、Na+チャネルの方に
K+チャネルが入ってしまうことはないのですか?
ないですね.大きさといっても,イオン自体のではなくて,
それがOH基と一緒になった場合の話です.
細胞内での電気的なパルスを伝えるメカニズムはこのあとでてくるのでしょうか?
はい,出てきます.
実際γ-アミノ酪酸(GABA)を摂取して、気分をおちつか
せることが出来るんですか…?
実は、受験時代食べていたのですがそれぼど効果が
あったようには思えませんでした…。
う〜ん,どうでしょう.多分無理だと思いますが…
実体験が正しいと思いますよ.
P.20に出た“GABA”というチョコレートについてですが…
そのチョコレートを食べて、自分の意志で伝達物質を変化させても
体に悪くないのですか?
P.25の「I=gV」の式で“g”というコンダクタンスというのははじめて
見ましたが、抵抗Rの逆数、と同じだと考えてもいいのでしょうか?
カラーになってうれしいです!
心配しなくても,チョコを食べたからいって,
「伝達物質」を変化させることは出来ません.
僕は講義ではこんなことは一言も言っていないので,
良く集中して聞いているように.
コンダクタンスが抵抗の逆数である,ということは,
講義中にも説明しました.
この細胞内、外で使われるイオンは電位差をつくるために何度も使い回されるのですか?
→適度にこれらの入っている食品などをとっていないと
脳の活動が悪くなる??
使い回されることもあるでしょうが,
グリア細胞等を通じて供給されます.
図がカラーでとても見やすかったです。
そのかわり講義内容は厳しくしようと思います.
資料がカラーだと図がとても見やすくてよかったです。
是非これからもカラーでお願いします。
了解しました.
その代わり,良い成績でいって下さい.
去年は脂質二重層やイオンチャネルが何のためにあるのかわかりませんでしたが、
今回はとてもわかりやすかったです。
プリントがカラーだったので図がわかりやすく、モチベーションもあがりました。
次回からも図が多い時はカラーにして頂けると嬉しいです。
次回からもずっとカラーの予定です.
細胞内外の多いイオンがNa+、Ca2+、Cl−、K+とありますが、
この4種類が何故多いのか、また各イオンがどのような効果をもたらすのでしょうか。
なぜ多いかですか.これは分子生物的な進化が絡むのかもしれませんが、
僕は知らないです.調べておきます.
シナプスには二種類、化学的シナプスと電気的シナプスがありますが、
どちらがとのような場面で用いられるのでしょうか。
良い質問です.
例えば,同期に関連するという研究も有ります.
電気的なシナプスは電位を等しくすることに繋がるので,
この意味で同じ電位になりがちということが分かると思います.
カラーってすばらしいです。色がついただけで図が的確にわかるので意欲
が高まりますね。
なるほど,この意見は貴重ですね.どうもありがとうございます.
GABAのような身近な例にたとえてもらうとわかりやすく、すぐ使える知識が
増えたな、という感じでいいと思います。
まあ,ある意味合コンネタですね.
今の時代,合コンというのははやらないのでしょうか…?
神経伝達物質には興奮性と抑制性とがあるが,静止膜電位にも
正と負があるので、静止膜電位が正なら抑制性、負なら興奮性というように
電気的信号が発現し易しい方を使っていたりするのだろうか。
あと、膜電位が無いと神経伝達物質がきても、電気的信号が生じないということなので、
頭が働かなくなるのは、イオンポンプの働きが弱まっているということだったりするのだろうか。
講義でも言いましたが,静止膜電位は基本的に負の電位です.
今日紹介したのは,各イオンにより生じる平衡電位というものです.
次回,これらの平衡電位からどのように膜電位が算出されるのかを
説明します.
また,「膜電位がないと…」というところですが,
このような説明はしていないので,
講義に集中して下さい.
今日のプリントはカラーで見やすくてよかったです。特に大切に保管しておきます。
CABAの名の由来がこんな所で知られることができるとは思いませんでした。
これからいろんな場所でGABAを見る度にこの講義と先生を思い出しそうです。
試験がせまったときにGABAを食べたら逆にストレスにならないようにしっかり
復習したいです。
ぜひ大切にして,一生の宝物にして下さい.
GABAを食べて,僕の顔を思い出したら,
抑制性伝達物質の効果がなくなりますな.
情報の種類や重要性によって、電気的シナプスと化学的シナプスは
使いわけられているのでしょうか?(例えば、痛覚は電気、など)
そもそも、二種類も必要なんでしょうか?
良い質問です.最近では使い分けられているという研究報告もあります.
ただ,これらは仮説レベルを超えていはいない思いますが,
ニューロン同士をどのように繋ぐかの違いは,
結合系として見たときの振る舞いの違いを導き得るというのは
容易に想像できますよね.
穴埋め箇所をもう少し減らせませんか?
穴埋めに必死で、話が聞けないことも多々あるのですが…
教室の前の方に来て下さい.集中できます.