普段、emacs や mule などで LaTeX のファイルを作成していると
思いますが、そのとき、以下のことをするようにした方がよい。
これは、普段の打ち合せ原稿を作るときからやって下さい。

3) エディタ中では 1 行を長くしない。
     、や。のあとで改行をすればよい。
     このほうが文章を修正しやすいです。
      修正箇所をさがしやすい。

     括弧、英数字は半角を用いる、また、これらに加え、
     数式環境 $.....$、\ref{..}  などの前、後は
     半角スペースを空ける方がよい。

    例:
    インターネットトラフィックデータを解析するため、
     IAAFT (Iterateive ... Transform) サロゲートデータを用いる。
    この結果を図 \ref{fig:surrogate} に示す。

    非常に良くない例:
    インターネットトラフィックデータを解析するため、IAAFT(Iterateive Amplitude Adjust Fourier Transform)サロゲートデータを用いる。この結果を図\ref{fig:surrogate}
に示す。

4) 図のサイズ変更ですが、
     \scalebox{横サイズ}[縦サイズ]{実体}
     を使った方がよいと思いますがどうでしょうか。

5) 図、表は、それぞれ、
    \begin{figure}[htbp]
    \includegraphics{foo.eps}
    \caption{これが図の説明}
    \label{fig:example}
    \end{figure}
    および
    \begin{table}[htbp]
    \caption{これが表の説明}
    \label{tbl:example}
    \begin{tabular}
     .........
    \end{tabular}
    \end{table}
    のようにフロートを用いる。
    上の例では書きませんでしたが、
    センタリングするのが良いと思います。

6)  図、表は\caption{}を使って説明文を記述する。
    また、式、部、章、節等を記述する場合も含まれるが、
    必らず\label{}を使い、
    相互参照を用いて間違いが無いようにする。
    その際、
    図-> \label{f:hogehoge} (Figure の f)
    表-> \label{t:hogehoge} (Table の t)
    式-> \label{e:hogehoge} (Equation の e)
    章-> \label{c:hogehoge} (Chapter の c)
    節-> \label{s:hogehoge} (Section の s)
    項-> \label{ss:hogehoge} (SubSection の ss)
    のようにすると便利。やてふなどで\refを呼び出すと、
    編集中のファイルにある\labelの一覧を出してくれますが、
    どれを選べば良いか思い出しやすいです。

    これは絶体やって下さい。これをやらないと後で
    説明文中の図の番号との対応が取れているかどうかを
    チェックするのが大変です。
    また、新しい図を挿入した場合、このようにしておけば、
    図の番号を修正する必要はありません。
    尚、変更した場合は、
    コンパイルのコマンドを2回必らず施す必要があります。
    そうでないと文章中に ? などとなってしまう。

7)  数式環境中においては、exp, lim, log, sin, cos, tan などは
    必らずバックスラッシュあるいは¥マーク(\)をつける。
    そうしないとイタリックになってしまう。

8)  参考文献欄において記述すべき情報を覚えて下さい。

    基本は、
    著者名、論文タイトル、雑誌名、巻、号、ページ、年
    です。

    ポイントは、誰かが皆さんの論文を読んで、
    参考文献を調べたいと思ったときに、
    調べることができるように しておいてあげるということ。
    これは、大学院生の人でも出来ていないことが多い。
    既に発表している人たちも多いです。注意して下さい。

    また、bibliography 内で記述する際には、
    上記の情報をコロン (:)、セミコロン (;)、カンマ(,)などで区切る。
    論文タイトルはダブルクォテーションで囲む  (``....'') こともある。
    LaTeX で書くときは、適宜半角スペースを挿入すること。
    英語の文献の場合は、このようにしておかないと
    長い語句と解釈されてしまい、バランスが悪くなります。

    例1
    Takafumi Matsuura and Tohru Ikeguchi:
    ``Chaotic Neural Networks for Extracting Motifs  from DNA
     Sequences,''
     Physical Review Letters, Vol.999, No.1000, pp.100-103, 2005.
     この例では、カンマ(,)やコロン (:) の後には半角スペースを
     入れてあります。

     また、上記の情報を省略して記述することも出来ます。
     ページ数が決まっている原稿の場合、
     最後の参考文献を短く書けばスペースが稼げるので便利。

     例2
     T. Matsuura and T. Ikeguchi: Phys. Rev. Lett., \textbf{999}(1000),
     100-103, 2004.

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