2021年11月01日 第6回
今回,回路方程式を微分方程式として解き,
可変なコンダクタンスの振る舞いを考えることに繋げた.
神経細胞について各部の名称を学んでいた初回と比較すると,
より数理的な視点から神経細胞について考えていた面白く感じた.
面白いのは一番大切ですね.
ヤリイカの巨大軸索を調べることによって作られた
Hodgkin-Huxley方程式についての概要を知ることができました.
比較的少ない変数で表現されている点も含めてすごいと感じました.
4変数を少ないとみるかは,いろいろと議論があるかと思います.
イオンコンダクタンスの時間依存性について,
回路方程式を解くことにより理解することができました.
後期の講義では,多くの講義で共通して微分方程式が使われているので
微分方程式について理解を深めておきたいです.
そうですか.どんな講義で使われているか教えて下さい.
Naにおける変数の数が1つになる理由に関して,
微分方程式を通し,かなり理解することができたと思います.
思ったこととして,それぞれのイオンチャネルが独立して働いているような捉え方だったと思うのですが,
協調して働く事があると仮定すると,
モデル的に協調する変数を考慮に入れて考えなければならないのでしょうか?
NaではなくてKですね.
講義では,「協調して働く」ということは言っていないと思います.
モデルについては次回お話しします.
可変透過チャネルと定透過チャネルの等価回路の微分方程式について学びました.
微分方程式を解くことで時間的な変化が分かるのは面白いと思いました.
面白いと思います.
別の講義で微分方程式を解いているとき, 今回のような微分方程式の形が出てきた.
最初は微分方程式の例として登場するだけかと思ったが,
今回の講義で生体情報工学でも用いられることを知り, ちょっとした伏線を回収したように思えた.
別の講義というのはどの講義ですかね.いずれにしても回収できたと思うのであれば, 良かったと思います.
ホジキン・ハクスレーの方程式を求める際に,
前期で学んだ固定点などの考え方を使うと知り,とても面白く感じた.
安定性,不安定性についてもお話しをしました.
微分方程式を扱うのは1年生以来だったので,だいぶ忘れていました.
次回までに復習しようと思います.
コンダクタンスの変数が$V,\ t$と2つ以上あるということは偏微分もいずれ登場するのでしょうか.
いい質問ですね.次回答えます.
本日はご講義ありがとうございました.
本日はNaコンダクタンスとKコンダクタンスが可変的であるため,
回路方程式として考えると微分方程式として導かれること,
微分方程式は縦軸を微分の式としてプロットすることで
微分方程式を解かなくても固定点などの重要なことを知ることができることを学びました.
固定点の安定性,不安定性も大切なので,理解して下さい.
今回の講義では,コンダクタンスについて,
微分方程式を用いることで理解することができたと感じた.
よろしいと思います.
本日の講義でカリウムやナトリウムのコンダクタンスについて
主に回路方程式の微分方程式を解くことで理解を深めていきました.
微分方程式を解く以外にもモデリング理論の際に使った固定点の概念を使って
理解することもできるのだと知り,とても面白かったです.
固定点の安定性,不安定性も大切ですので覚えておいて下さい.
微分方程式の説明に時間を費やしているとおっしゃっていたが
それだけこういった内容が重要だと思うので復習したいと思いました.
そうですね.大切です.
細かい数式のパラメータは重要ではなくて,固定点の値やその安定性が需要だ,
というモデリングの考え方に感銘を受けた.
細胞膜回路のモデリングにおいて,先人はどのような工夫を重ねたのだろうか.
感銘してくれて良かったと思います.