2022年10月17日 第6回
今日の講義では,神経興奮,ヤリイカ,活動電位などについて学んだ.
また,考えていたよりももっと,イオンチャネルの果たしている役割が重大であると気づいた.
資料9ページの脱分極,再分極がどのような状態であるかがよくわからなかった.
活動電位のオーバシュートが脱分極,再分極がアンダーシュートということなのだろうか.
講義でもお話ししましたように,静止状態では細胞外からみて細胞内は,
ー65mV数十ミリボルトの電位差となっていますが,
刺激をあたえると,この電位差がなくなるのが脱分極,その後再度電位差がある状態になるのが再分極です.
オーバーシュート,アンダーシュート自体は,神経細胞の応答以外の分野でも用いられ表現です.
次回触れます.
現在わかっている事実だけでなく,どういった経緯で研究が進んだかなどの話は面白いです.
電流の分離でBの方のNaを10%としたのはなぜですか?0%に近いとだめなんでしょうか?
0に近くするのは難しいということですね.次回触れます.
何回か前の授業で軸索は太い方が信号の伝達速度が速いという話を聞きましたが,ヤリイカは反応速度が速いということですか?また,そうであれば,軸索が太く進化したのはヤリイカが特別速い反応速度が必要な環境にいたからなのでしょうか.
すごく気になりました.
軸索の太さ...の部分はその通りだと思います.次回触れます.
膜電位を固定することで,時間変化に依存するところが,グラフをたくさん用いて説明してくれたおかげでとてもよく理解できた.
また,ナトリウム仮説の話が面白かった.
ナトリウムの%によって,活動電位の立ち上がりや,ピークの電位が変化することを,自分は講義として聞いたが,実際に右左もわからない状態で,仮説を立てて実験から導くことはとてもすごいなと思う.
研究者や研究職につくような人は好奇心が人一倍強いのだろうなと思うと同時に,自分も来年の卒業研究の為に見習わなくてはいけないなと感じた.
仮説については,確かにその通りですね.最初は何も分からないので,大変です.
イオンコンダクタンスの時間依存性を探るときに電圧を固定するという考え方がシンプルで良い方法だと納得した.
実験する際に必要な機器がないのなら作れば良いという考え方も研究者として真に必要なことだと感じた.
その通りですね.来年度期待しています.
A. HodgkinとA. Huxleyによる,電圧と時間をパラメータとして,活動電位の発生を電位固定法で研究する過程と,その結果から得られたイオンコンダクタンスの特徴を理解出来たと思います.
よろしいと思います.
不応性について少し理解が追いつきませんでした.
活動電位に対して何か刺激を与えても変化しないという認識であっているでしょうか.
もう一度説明していただきたいです.
了解しました.次回触れますが,直接質問してもらうのが良いと思います.
今日の授業ではHH方程式が立てられる元となった実験について学びました.
HodgkinやHuxleyの時代には電気生理学実験の手法どころかヤリイカの飼育方法すら確立出来ていなかったという点に驚くとともに,緻密なデータを得るために一体いくつのヤリイカが実験に使われたのかも気になりました.
また,HH方程式からカオス応答が観測されるという点についても現時点ではどういうカオスなのか全然想像もつかないので次回以降の授業が楽しみです.
この講義では少ししか触れることができませんが,紹介するようにしてみましょう.
本日の講義では, 主にナトリウム仮説に興味を抱きました. ホジキンとハクスレイはなぜNaが要因の一つであると目星をつけることができたのか気になりました. そこからNaイオンの濃度を段階的に少なくすることで検証したことはとてもわかりやすくて, これが実験というものなのかと思った.
実験をするための仮説を立てたということですね.
脳の研究のために,不可能とされていたヤリイカの実行飼育を成功させたのは驚いた.
活動電位の発生に関わるイオンを,実験によって調べられていると分かった.
人工飼育ですかね.すごいことですね.
活動電位の特徴がわかりました.
よろしいと思います.