非線形システム概論 2005年度 サポートページ
工学部 情報システム工学科
$Lastupdate: Mon Dec 22 15:04:15 2008 $
担当 : 池口徹 (大学院 理工学研究科 情報数理科学専攻 助教授)
TA : 保坂 亮介 (大学院 理工学研究科 情報数理科学専攻 D3)
時間 : 前期,火曜日,5・6限@工学部
番教室 (教室変更しています)
概要:
自然界に存在する様々な複雑現象の本質は非線形性にあります.
本講義では,
これらの非線形現象を理解するための
必要な基礎理論として,
微分方程式の定性的な解法,
分岐などについて,
優しく解説します.
履修に必要な知識は,
微分積分学
(1年次に,情報数学入門,応用解析学,応用線形代数で履修)
に関する内容だけです.
尚,本講義においても,
微分積分学に関する基本は簡単に復習する予定です.
現在考えている主な内容は,
- はじめに(イントロダクション)
- 差分方程式の振る舞い
- 線形な差分方程式
- 非線形な差分方程式
- 固定点と安定性
- 周期解と安定性
- カオス
- 準周期
- 1次元常微分方程式の解の性質
- 成長と減衰
- 固定点
- 非線形な微分方程式の定性的解法
- 固定点の解析
- 微分方程式と差分方程式の関係
- 入力のある場合
- 時間遅延とカオス
- 2次元常微分方程式
- 調和振動子
- 解、軌道、流れ
- 2次元線形常微分方程式
- 位相平面
- 2次元非線形常微分方程式の局所安定解析
- リミットサイクルとファンデアポル発振器
- 非線形な微分方程式の定性的解法
です.
毎週の講義の後半20分〜30分を演習時間として,
各回の内容を十分理解しながら講義をすすめていきます.
また,非線形システムを解析するには,
コンピュータを用いたシミュレーションが必須です.
そこで,本講義でも,
端末演習室における計算機演習を予定しています.
講義内容は、年度当初の講義開始前のアイディアから比べると
かなり変更したものになっています。
実際には、微分方程式についても詳しく話をしたかったのですが、
後半は、フラクタル、複雑ネットワークについて解説しました。
よくある (?)
毎回の質問とそれに対する答
.
- 教科書 : なし
- 参考書:
- Daniel Kaplan and Leon Glass: Understandng Nonlinear
Dynamics, Springer-Verlag, 1995.
- 小松勇作 編,数学 英和・和英辞典,共立出版.
- その他の参考資料は,講義中に適宜配布する予定.
予定 : 変更する可能性があります.
- 4月12日 (第01週):
- 4月19日 (第02週):
- 4月26日 (第03週):
- 5月10日 (第04週):
- 5月17日 (第05週):
- 5月24日 (第06週):
- 5月31日 (第07週):
- 6月07日 (第08週):
- 6月14日 (第09週):
- 6月21日 (第10週):
- 6月28日 (第11週):
- 7月05日 (第12週):
- 7月12日 (第13週):
- 7月19日 (第14週):
- 7月26日 (第15週):
授業評価結果
- 2005年度非線形システム概論の授業評価結果
- 結果はこちら
- 2004年度非線形システム概論の授業評価結果
- 結果はこちら
リンク
-
非線形システム特論
(大学院 理工学研究科 博士前期課程 情報システム工学専攻)
-
応用解析学
-
情報数学入門
(担当:
重原孝臣 教授 )
- 応用線形代数
(担当:
久野 義徳 教授 )
-
カオス・フラクタルの工学的応用
- 情報システム工学入門 2005年度池口担当分サポートページ
「複雑ネットワーク入門」
- 情報システム工学入門 2004年度池口担当分サポートページ
「組み合わせ最適化問題への招待」
- 情報システム工学入門 2003年度池口担当分サポートページ
「平成15年度ICS前期入試問題を斬る!─カオス学への招待─」
- 情報システム工学入門 2002年度池口担当分サポートページ
「フラクタルとは何か─非整数次元の不思議─」
- 埼玉大学 工学部 情報システム工学科 情報工学総合演習
課題B 「カオスとフラクタル」サポートページ
-
池口研究室
$Lastupdate: Mon Dec 22 15:04:15 2008 $
Email:
tohru[at]ics.saitama-u.ac.jp.
Copyright (C) 2005
Tohru Ikeguchi, Saitama University.